2026-04-15 · #4

なぜ複数AIを使うと疲れるのか

ChatGPT、Claude、他のAIツールを同時に使っていると、 「なぜかすごく疲れる」と感じることはありませんか?

便利なはずなのに、頭の中が散らかっていく感じ。 実はこれ、作業量より先に“切替”が増えているサインかもしれません。

英語圏でもこの状態を「AI brain fry」と呼んで整理する動きがあります。AIを複数並行すると、出力を“監視”する人間側の認知負荷が上がり、結果として生産性が落ちることがある、という話です。

文脈切替が増えている

複数AIを使うと、

  • 回答を比較する
  • それぞれの文脈を理解する

必要があります。

この「いま何を見て、どの前提で考えるか」を切り替える動きが、文脈切替です。 切替が増えると、頭の中に“未完了のタブ”が増えていきます。

広告
*サイト運営のため広告が表示される場合がございます。

脳は切替に弱い

人は、一つのことに集中するより、行き来する方が疲れやすいと言われています。 切替のたびに、脳は“思い出し”と“再理解”をやります。 このコストは、じわじわ効いてきます。目立たないのに、確実に疲れる。

並行作業も同じ

  • 複数プロジェクト
  • 複数タスク

これも同じく、負荷を増やします。 AIが増えるほど、タスクの切替も増えやすい。ここが落とし穴です。

結果的に「いま何をやっていたか」を取り戻す時間が増えます。 進んでいるのに、どこか空回りする感覚が出てきます。

「なんか疲れる」の正体

この疲れは、作業量ではなく切替の多さが原因であることが多いです。 成果物は増えているのに、頭が先に限界を迎える。そんなときは、切替が過密になっています。

複数AIは悪ではありません。 ただ、使い方が“切替地獄”になっていると、疲れが一気に出ます。

HBRで紹介された調査では「ツールを増やすと最初は生産性が上がるが、一定数を超えると頭の負荷が勝って伸びが止まりやすい」という示唆も出ています。道具を増やすより、“切替を減らす設計”のほうが効くことがあります。

今日の一手(短く)

  • メインは1ツールに寄せ、比較は最後の10分だけにする
  • 比較用タブは別ウィンドウ1枚にまとめる
  • 切り替える前に「いまの目的」を30文字で書く
今すぐ見える化してみる
今の状態がどれくらい負荷がかかっていそうかを、確認してみましょう。自分の負荷にあわせた休憩や作業の中断を検討するきっかけにぜひ。
  • 判定は判断疲労の目安としてご利用ください。
  • 医療・心理学的な診断を目的としたものではありません。